街で見かけた花の髪飾り。
つけてる彼女を想像して
「思わず買っちまった・・・」
ケンの手には店員が気を利かせてくれたらしく
可愛らしくラッピングされた件の髪飾りが乗っている
「どーすっかなぁ」
と言っても決まっている。ケンはレターセットも買って帰ることにした。









「あら、ケンからだわ。あ・・・・」
小さな包みを開け、出てきた髪飾りを見て頬が熱くなるのを感じた。
「誕生日でもなんでもないのにね」
くすくすと笑い手紙を広げる
大好きな彼からの手紙

Dear・・・・・親愛なる。

ぶっきらぼうな彼がどんな顔でこの手紙を書いたのか、くすぐったくて笑ってしまう。
ついでに今度会おうという内容も書いてある、
照れ隠しなのだろう、ロイドも一緒だとか、
大冒険をした仲間がこんなに長い間会わないのはおかしいとか、
とにかく言い訳がたくさん書いてある。
「私も会いたいな」
でも素直に返事なんか書いてあげない。
「仲間」として会おうねと言うように書いておく。
「素直じゃないケンが悪いんだからね」





約束の日、ケンとロイドは駅の改札前でアナの到着を待っていた。
見るからにそわそわしているケンをロイドは面白そうに眺めている。
「アナと会うの久しぶりだよね」
「・・・・ああ」
「電話くらいはしてるんでしょ?」
「ん・・・まぁ、ときどき」
「緊張してるね」
「ああ・・・・って、してねぇよ!!」
思わず肯定してしまい、ロイドにくってかかったとき、
「ケン!ロイド!」
待ち望んでいた声がした。
「アナ・・・っっ!!」
「わぁ!」
彼女の姿を見て息が詰まった。

アナはいつものツインテールを下ろしていた。
さらさらとした髪がアナの細い肩にかかっている。
そしてその髪を贈った髪飾りが飾っている。

「髪下ろしてるんだ可愛いね!」
あっさりと言ってのけるロイド。ケンはそれを遠くに聞きながら何も言えずにいた。
「ね、ケン?」
「ぐはっっ」
ロイドはあんまりボーっとしているケンのお腹に肘鉄をかました。
「は、う、あーーー・・・」
ようやく言葉をつむごうと思ってもなかなか出てこない。

「・・・その、似合ってんじゃん それ」
自分が贈った髪飾りをさして言う。
「うん、この方が合うかなって思ったの。ケン、ありがとう」
「あ・・・うん・・」
頬が熱い。このまま抱きしめてしまいたい衝動に駆られたが、
そこはプライドや照れが邪魔をして出来ないケンだった。

「へぇ、その髪飾りケンがあげたんだぁ」
「っ!!な、」
内心しまったと思ったが遅い。自ら言ってしまったのだから仕方がない。
「やるじゃんケン!」
「ロォォォイドォ?ずいぶん言うようになったじゃねぇか?」
「おかげさまでね って、やめ、暴力反対!!」
「待てコラ!逃げんなぁぁ」

アナはケンとロイドの追いかけっこを眺めていた。
「やっぱり男の子って子供だな」
くすくすと、笑いながら呟いて追いかけっこを止めに二人に駆け寄った。






チェケラ様よりのリクエスト
ネスポラorケンアナでイラスト、漫画、小説等とありましたので、
他にリクのないケンアナで挑戦してない小説にしてみました。どうでしょう?書けてます??
いじっぱりなツンデレケンが伝われば成功です。
ついでにイラストも描いたんですが・・・・





お花の髪飾りは思いっきりメ/ル/トの影響です。


2008/7/2

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